中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

2008-11-09から1日間の記事一覧

上海は辛亥革命当時、孫中山が拠点とした街であり、歴史的に重要な位置を占めている。

孫中山の旧居を尋ねるべく、タクシーに乗った。時間的余裕があれば、地下鉄がいいのだろうが、不案内なうえ、時間がないときている。2時39分の列車を逃せば、すこしやっかいなことになる。 タクシーは鉄道駅から、約20分で25,6元はかかったと思う。…

孫中山の旧居を訪ねて

朝一番にしたことは、上海列車駅に行き、帰りの便を確保することである。地下鉄の3号線で列車駅に向かう。ここは地下鉄と違い昔からある、古い駅である。ウロウロしてよく分からぬままに、切符の列に並んだ。ものすごい混雑だ。窓口で行き先を告げるが、向こ…