中国旅行は中国と日本の絆の見直し

中国の人々や歴史を日本人との関係で捉えなおすよう心掛けた


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

初出勤


 今回のプロジェクトの打ち合わせの為に、関係者と大学を訪問した。日本側の責任者も同行しいわば表敬訪問という形であった。
 キャンパスは道路を挟んで2か所に分かれているが、道路の地下道で連結されており殆どはそこを利用するようだ。敷地の中では工事中のところがあるようで、発展途上というかまだ確立されていない印象を受けた。敷地は大雑把にいって一方の側には管理棟、宿舎、食堂などが集められ、教室・グランドはもう一方の側に集中しているようである。聞くところによると大きな宿舎をグランドに隣接して建設中で、教員もそこに収容するとの事であった。90%完成しているというが、約束の9月入居にはとても間に合いそうにない。間に合わなければ今のホテルに滞在することになる。
 学生数は一万人とのことで、日本であればマンモス大学の部類に入るが、こちらでは小規模大学とのことで、さすが中国だけのことはあると感心した。 学生はすべて中国人で、外国人の学生はいない。いくつかのコースがあるようだが、メインのコースの学生の年齢は18歳〜20歳で、高卒とのことである。
 学費は1学期で1000元とのことで、1年は前期と後期のに分かれているため、通年2000元になる。この学費1000元というのは、大したことはないと一見見えるがなかなかどうして。これ以外にノート、教科書などの経費、生活費がこれに加わり、しかも自宅が離れていれば寮費などが加算され、最終的には1学期4000元にもなり家計にはかなりの負担になる。裕福な家庭の子女でないと、学校に行くのは難しいと思う。
 ちなみにホテルの食堂のウエイトレスは月額600〜800元というのが相場であり、普通の(何が普通かはここでは問題にしないこととするが・・)労働者でも給料は手取り月1000元が相場と聞く。このことから見るとその厳しさが理解できる。
 教育残酷物語!! 日本でも同様であり、日本はさしずめ教育地獄物語かな。
 打ち合わせは8時半から始まるとの事でがん首を並べて赴いたが、実際に始まったのは10時近くで、先ほどの宿舎の建設とあわせ、かなりアバウトで先が思いやられる感じがした。
 さて担当するクラスは、ビジネスの日本語のクラスは53名、アニメのクラスは62名の2クラスということがわかった。この人数ではまともに教育できないと主張したが、日本語を専門にするわけでなく、コミュニケーションができることを目標とするということで、このままの人数で実施する事で押し切られた。しかし、すべて場当たり的にすすんでいる印象があり、プロジェクトの詰めが甘い感じがあり、なるかならないかは別として十分な打ち合わせをして臨むべきであったろうと思う。
 派遣される当事者は問題点もつかめないことも多かろうし、そこをもっときちんとカバーされるべきではないかと思う。

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