中国旅行は中国と日本の絆の見直し

中国の人々や歴史を日本人との関係で捉えなおすよう心掛けた


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

死せる太湖、党を走らす!?


 「無錫旅情」の世界に魅せられ、「無錫・太湖」ツアーに参加した。ところが確かに無錫と大湖に行ったから、羊頭狗肉ではないが、無錫といえ、無錫の中の灵山大佛というところの見学であった。この仏像は高さが88メートルある。ちなみに中国人は8という数字が大好きで、オリンピックでも、開会式は8月8日8時8分にしたことも記憶に新しい。

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この公園は清朝に時代に作られたものだそうだが、この仏像は文化大革命後ではないかと考えている。
この仏像の前には、釈迦誕生と称し、釈迦が蓮の葉に乗って、「天上天下唯我独尊」という場面を青銅の像で作り、その蓮の葉は一定時間ごとに閉じたり開いたりするものである。他人の信仰しているものを悪く言うつもりは毛頭ない。大変結構なものであった。

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それともう一つは要するに三国志映画村であった。
中国映画の「三国志」はここで撮影されたものだそうだ。太秦の映画村とかユニバーサルスタジオであれば、テーマが数多くあり、観客を飽きさせないが、ここは三国志だけであり、少し興行的には失敗ではないかと思う。しかし連休ということで観客は多かった。ユニバーサルスタディオのようにわざわざ航空券を買って、金を出して見に行くほどのものでもない。
 そして大湖へはやはり映画村の孫権号という昔の軍艦に乗って繰り出すのであるが、これまた単に船に乗りましたというだけのことである。

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それよりもこれは大変だと思ったのが、太湖は既に死んでいるということだ。というのは湖水は濁っており、表面には緑藻で覆われていた。
これはいま世界中の淡水湖で大問題になっている、地球の温暖化の影響で、湖底に沈んでいた汚泥が湖水の循環によりかき回され、表面に上昇し、湖面のプランクトンの異常発生させ、緑藻が異常繁殖したものであろう。
 おそらくこの水ももう既に飲めなくなっていると思われる。中国だけの責任ではないが、早く何とかしないとこの湖も悪臭を放つようになるだろう。そうなれば、観光資源どころではなくなる。
これは政府の問題というより、中国共産党として近い将来どういう態度をとるか問題になるかもしれない。(大袈裟かな?)
 以上の理由で今回の小旅行は観光としては、極めて不満足なものであった。しかしながら、途中の4、5時間に及ぶバスからの観察は別の意味で有意義なものであった。これは後ほど忘れぬうちに書いておかねばならないだろう。