中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

今月の俳句と漢俳


 10月15日は満月だった。日本なら一昔前なら、ススキと団子で祝ったことだろう。しかし、いまはそんな風流なことをする家庭は消えてしまったのだろうか。
 その月は2000前にも同じように古運河に浮かんだと思う。
 そして、時は流れ鑑真和上も仰ぎ、私も同じように仰ぎ見ている。何と言うことはないが、やはり悠久の時の流れを思ってしまう。


 名月は 古運河にあり 今日もまた

  
 满月今天也
 mǎnyuèjīntiānyě

 在古运河上头架
 zài gǔyùnhéshàngtóujià

 慢慢地过去
 mànmàndeguōqù     (李 白扇)