菱の実
友人と街を歩いていたら、菱の実を売っていた。今まで見たこともあるし、触ったこともあるのだが、食べた記憶はない。小学生の頃、これで笛を作って遊んだような気もするのだが・・
友人が早速買ってくれた。500gで5元である。ホテルに帰る前に20個ほど食べたから、この写真より少し多い感じだ。大体50個ほどあると思う。
表面は非常に硬い殻で覆われており、とげが突出している。これを食べるには、硬い歯が必要で、このとげの二つを折るようにして噛み切る。そこに開いた二つの口に歯をあて、今度は殻を引き剥がすように噛み取ると、うまく中の実が現れ、まるまる食べることができる。味は栗のようでなかなか美味しい。しかし、この為にナイフなど使わない方がいい。かえって危険である。また歯が丈夫でない方は控えた方がいいだろう。とげを折る前に歯を折ってしまうだろう。
これは水草の実で沼沢に自生するので、何か不潔な感じがしていたのかも知れない。
ともかく、これだけあれば、腹いっぱいになることは間違いない。
日本の原産?のものは和菱と呼ばれるそうで、色はもっと真っ黒で、この写真のものより小ぶりである。この写真の菱は一番長い部分は5cmはあるので、食べ応え十分である。
菱の実愛好家のホームページによると、澱粉の他タンパク質、カルシウム、ビタミンB、Cなどが豊富に含まれ、昔から生薬などにも使われるものだそうで、こんなにいいものとは知らなかった。