健康法
このところ、朝晩すっかり冷え込んでいる。街ゆく人には、もう半袖の人はいない。まだ自分一人半袖で歩くと、すれ違う人みな振り返ってみてくれる。この界隈ではすっかり有名人になった気分だ。こうなるとおいそれと長袖を着るわけにもいかなくなってきた。別にやせがまんをしているわけではない。
この地は緯度から言えば沖縄ぐらいのところに位置し、日本の神戸とかに比べるとやはり全般に温かいのか、街の人は寒さに弱いようだ。こんな時分から寒い寒いと言っていたのではどうするのだろうと思う。
私自身は基本的には南国育ちなので暑さにはそこそこ強いつもりだが、寒いのには弱い。ところがその私と比べても、この街の人はまだ弱いようである。
私がこの気候変動に耐えていられるのは、朝晩欠かさずに飲んでいる大蒜の錠剤のせいであると考えている。それ以外に健康に気をつけているのは、うがいは出来るだけ頻繁にしていること。手はよく洗うようにしていることぐらいである。
こちらの人々も安上がりの健康法は結構気をつけているようで、朝街を歩くと、気功のグループには数多くぶつかるし、大声をあげる人、走る人、一定のリズムで手をたたく人などなど。この手をたたく人々は公園などで集まるでもなく、集まらないでもなく、何十人かが呼応して手を打っている姿は少し異様で、はじめは宗教団体かなと思ったが、聞いてみると単なるストレスの解消ということであった。
これらのグループに入っていけたら、私の滞在も本物だと思う。