中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

健康法

 このところ、朝晩すっかり冷え込んでいる。街ゆく人には、もう半袖の人はいない。まだ自分一人半袖で歩くと、すれ違う人みな振り返ってみてくれる。この界隈ではすっかり有名人になった気分だ。こうなるとおいそれと長袖を着るわけにもいかなくなってきた。別にやせがまんをしているわけではない。
 この地は緯度から言えば沖縄ぐらいのところに位置し、日本の神戸とかに比べるとやはり全般に温かいのか、街の人は寒さに弱いようだ。こんな時分から寒い寒いと言っていたのではどうするのだろうと思う。
 私自身は基本的には南国育ちなので暑さにはそこそこ強いつもりだが、寒いのには弱い。ところがその私と比べても、この街の人はまだ弱いようである。
 私がこの気候変動に耐えていられるのは、朝晩欠かさずに飲んでいる大蒜の錠剤のせいであると考えている。それ以外に健康に気をつけているのは、うがいは出来るだけ頻繁にしていること。手はよく洗うようにしていることぐらいである。
 こちらの人々も安上がりの健康法は結構気をつけているようで、朝街を歩くと、気功のグループには数多くぶつかるし、大声をあげる人、走る人、一定のリズムで手をたたく人などなど。この手をたたく人々は公園などで集まるでもなく、集まらないでもなく、何十人かが呼応して手を打っている姿は少し異様で、はじめは宗教団体かなと思ったが、聞いてみると単なるストレスの解消ということであった。
 これらのグループに入っていけたら、私の滞在も本物だと思う。