心得1 運転手には金を見せるな
朝が早いのでホテルの食事は抜いて、停留所でバスを待っていた。ところがどうしたことか待てど暮らせどバスは来ない。ついに我慢をし切れなくなってタクシーに乗ることにした。この停留所にはいつも客待ちをしているタクシーが5,6台たむろしている。彼らは強引なところがあって、客を捕まえては引き込んでいるのを見ているので、どうしようかなと思いつつ、以前にも載ったこともあるということで、ともかく小銭だけは準備しておくべしと確認し、小銭を手に持ったままタクシーに乗り込んだ。
その運転手、相乗りをさせたかったみたいだが、適当な客がいないため少し間をおいて出発した。彼はメーターを倒さず、走って学校まで着いた。おかしいなとは思ったが、これもよくあることでいいかと思って、いつも8元なので10元を出して釣銭をもらおうとすると、彼は「10元で行けと云ったではないか」と釣りは出そうとしない。「いつも8元だ。わしはここはいつも乗っている」と抗議すると、しぶしぶ2元の釣銭を出してきた。やることがせこい。
車に乗るときに10元を見せて乗ったので、この客はみたところ外国人みたいだし、10元は取れるとふんで、メーターも倒さず走ったがそうは問屋がおろさなかったので、不満そうな顔をしていた。
以前にも書いたが、買い物をしたり、タクシーに乗る時にはむやみに金は見せてなならない。これは旅先では鉄則である。その鉄則を破った自分にも非があるとおもいつつ、こんなせこいことをしないと生活できないのかも知れないと思ったりもする。