上海へ行かなければならなくなった。揚州から上海へ入る入り方はバスと汽車の二つがある。
バスは24時間、1時間に1本は出ている。ターミナルは揚州高速バスターミナルといい揚州西駅と称している。ここへ行って、最寄りの時間のバスに空きがあればいつでも乗れる。料金は99元だ。行程は4時間半ほどかかるので、非常に安いのは確かだ。南京に行った時は保険が含まれていたが、今回はネットでこの値段のようだ。
この日はあいにく霧と雨で視界は非常に悪く、快適なバスというわけにはいかなかった。バスの車体は、適当に使いこんだものであるが、こちらではまだいい方だと思う。
途中揚子江も渡るし、運河も通るので、それなりにいい景色を楽しめるはずであるが。
道路はかなり整備されている。どこまで走っても山などはほとんど見えない。途中無錫のあたりで100mほどの山は見えたが、行けどもいけども平野である。解説によると揚州のすぐ南は山で、昔は呉がこれを盾に戦ったとも言うが、バスの路線の近くには見えなかった。
霧ということもあるが、霧が本当に濃くなったのは、それこそ蘇州に入るころであり、そのころには視界100mもないのではと思われる時もあった。
日本でいえば、東京ー米原間当たりかも知れないが、地図上では、ほんのちょっとしか行っていない勘定であり、やはり中国の大きさを感じさせる。
鉄道で行く場合、以下の二つの直通の便がある。
揚州鉄道駅 上海駅
8:28 13:20
12:25 17:25
料金 硬座 軟座
63元 93元
時間的にも、便利さからいってもバスの方がという方も居られると思うが、列車の旅はバスの旅にはない触れ合いがあり、乙なものである。
途中上海にはいる手前60kmぐらいのところでトイレ休憩がある。こんな場所でと思うが、これから上海に入るので渋滞が予想されるからではないだろうか。いずれにせよ、出発してから4時間ほどはノンストップで走るので、出発前には、膀胱は空にしておくことをお勧めする。
上海南ターミナルにはすぐに地下鉄駅が接しており、多少遅くなっても、それほど心配はいらない。