中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

中国元


 今日本円は米国に対し、強い動きになっている。一方、中国の元はどうなっているのか。
 中国は通貨である人民元に対し2005年7月から管理フロート制(管理変動相場制)を敷いており、同時に通貨バスケット制を導入している。この内容はアメリカドルのみと連動させてきたそれまでの制度から、アメリカドル・日本円・欧州ユーロ・韓国ウォンを主要通貨に、シンガポールドルイギリスポンド・マレーシアリンギット・ロシアルーブルオーストラリアドル・タイバーツ・カナダドルという、11の通貨による通貨バスケット制度に切り替えたものである。これは各国の通貨に対し、適切なレートをという各国の要求に対応したものである。
これにより為替レートでの急激な変動を抑えることができる。これは、貿易量に応じてバスケットの為替レートが変動する事によりある国の通貨との間で起きた変動幅がバスケット全体の中では緩和されるためである。
22日付の中国Yahooの情報では11月21日の変換レートは下記の通り。

货币 最新价
美元/欧元 0.7990
美元/日元 95.355
欧元/日元 119.35
美元/人民币 6.8352
英镑/人民币 10.112

 これから単純計算すると人民元は14円ということになる。これは米ドルの降下にリンクした形で人民元が日本円に対し降下した形になっている。
一方、中国のバブルははじけたという報道もあり、この先中国元がアメリカと同じように低落するのか心配なところである。しかし確かに建設業では一時の勢いは止まったようではあるが、まだはじけたというところまでは行かないのではないかと思っている。要はだぶついた贅肉が少しそがれてスリムになった感じではないかと。しかしこれはずぶの素人観測であるので、もう少し研究してみないと分からない。その体質や経済の仕組みの説明を抜きにして、ただ賃金や住宅の価格が少し下がったというだけで、バブルがはじけたというのは早計ではないかと思うだけである。
 適当な時期に賃金がどれだけ下がったかを紹介しよう。