中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

北風

 今まで多少の霧やスモッグがあったといえ、あまり風を感じなかったのだが、今日は朝から風が少し強いようである。朝から一段と冷え込んでいる。街を歩く人もマスク姿や、マフラー姿の人を見かける。
 日本ではこの時期になるとクリスマスソングが鳴り渡り、クリスマス商戦から年末商戦に突入するのであるが、こちらではあまりその気配はない。最近街の中心地に言っていないのですこし疎くなっている部分もあるが、バスでホテルと学校の往復の間には少なくともその気配は感じられない。
 こちらの正月は旧正月で、今回は来年1月26日が正月に当たる。中国の人々はこれに向け準備をしていくようである。わが大学も来年1月3日から期末テストをすることになっており、問題の作成指示が今日来た。
 そんなこんなで少し身辺もあわただしくなってきたようだ。
 しかし9月の中旬に入れるはずの宿舎にはまだ入れないでいる。もうとっくに建屋は完成しているのになぜだ!