中国旅行は中国と日本の絆の見直し

中国の人々や歴史を日本人との関係で捉えなおすよう心掛けた


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

経済考

 日本の友人と電話で話をしていて、「日本の経済はもうひどい状態にある。派遣社員はどんどん首を切られ、正社員まで及んでいる。円高は強烈で、輸出は大打撃などなど暗い話ばかりだが、中国ではどうだろう」という話題になった。
 私も中国全体が見えているわけではないが、こちらで感じるのは、「中国のバブルは確かにはじけたのだろう。」しかしこれが国民の生活にどう影響するか、中国全体にどう影響しているかということになれば、影響は日本のように大きくはないだろう。その理由は、
1)中国経済の生産性はまだまだ低く、日本のように伸びきった状態にはなかった。したがってバブルといえ、はじけてしまうほどの弾力性を失っていなかった。
2)内需はまだ堅調である。
3)建設業などの一部の業界でははじけたのかも知れないが、中国経済全体への波及度は少ない。
4)経済の2重構造みたいなところがあり、上部の部分に揺れがあっても、中国の経済の屋台骨は揺らいでいない。(マスが大きいことが幸いしている)
5)日本のように輸出依存体質になっていない部分、投機マネーなどの影響を受けない。
などいくつかの理由が考えつくが、これらとて同じことの言い換えかもしれない。
ただ、こちらで感じるのは、一般庶民の感覚では「バブルははじけた云々の前に、バブルはあったのか」ということである。彼らは(低所得者層)は10年前と給料にそんなに大きな差はなく、一月1500元から2000元で暮らしているのである。彼らの感覚でいえば、バブルなどあり得ないというのが実感ではないだろうか。
 アメリカの経済の没落と共に日本の経済も沈没するのか自分の生活に直接影響するだけに、慎重に見守っていかねばならない。
 このままでいけば、中国の一人勝ちになってしまうかもしれない。中国がアメリカのようにならないことを期待する。いろんな意味で。

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