忘年会
日本では年の暮れになると、忘年会であけ、忘年会でくれるというのは恒例であった。こちらでは忘年会という言葉すらご存知のない人たちばかりである。たまにはこういうのもいいかなと思いきや、やはりなんとなくさびしい感じで友達を誘うことにした。
こちらの年の瀬は、殆ど普段と変わりのない街の風景であるが、会場の周りはさすがに人々で溢れかえっていた。会場となるレストランも大変なにぎわいである。待ち時間1時間以上というのもあり、結局韓国の焼き肉レストランに落ち着いた。
この店のオーナーは韓国人の女性ということで、従業員はほとんど全員韓国人ということであった。日本とは大分雰囲気が異なる。日本では韓国焼き肉レストランはまず韓国女性であるが、こちらではまず中国人従業員である。彼らは、言葉はおろか料理名(韓国名)は知らず、日本とは様子が異なる。
メニューは中国語と韓国語の併記であるが、韓国語は彼らは読めないらしい。
さてこの料理の値段は中国では異常と言っていいほど高い。日本並みである。例えば薄切りの牛肉200グラム程度たと思うが、75元で約1000円である。値段の割にはそれほどおいしいと思わなかった。これは料理は中国風にアレンジされているようである。「郷に入らば、郷に従え」ではないが、料理というのはその土地のものが、一番おいしいようだ。