中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

ホテルの近くの古風な飯屋

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f:id:China21:20090102020606j:image:left ついに見つけた。飯屋は毎度のことなので、いい店を見つけるのに慎重になるが、ようやくこれで落ち着けそうだ。この店ホテルのすぐ近くに、開店したばかりである。だのに、「百年老店」とうたっている。百年が嘘かどうかはこの際問題ではない。自分の好みに合っているかどうかである。この店はまさにぴったりだった。店の造りは古風にしてあって、いかにも百年の古い店という感じである。
 従業員の応対もいい。値段も普通である。これなら行きつけの店にできそうである。これからどこにしようかと迷わなくてもいい。 
今日は「杨州炒饭」という焼き飯を注文した。8元である。この焼飯は揚州では一般的にどこで食べても非常に脂っこくて、あまり好きでない。その代りいつも「台式炒饭」(云わば台湾式チャーハン)を食べることにしている。この台湾式の焼飯は日本人好みで、油控え目である。しかし今日はこの店の味付けを見るつもりで注文したが、他の店ほど脂っこくはない。これも合格である。
 隣の席のおばちゃんが、羊肉スープを注文してさかんに文句を付けていた。「ちょっとあんた、これ具が少ないわね。もっとネギを入れてよ。何なのこの肉、食べれたものじゃないじゃないの。あんた食べてみてよ。」という具合である。店員も困っていたが、日本にもあの手の感じのおばちゃんはいるのでどこも同じだなとつい笑ってしまった。
 料理と関係はないが、こちらの雨戸が面白かったので紹介する。日本のように幅半間、長さ1間と広い板ではなしに、厚さは結構あるのだろうが、幅は30cmくらいの板を桟にはめ込んでいた。なるほどこれであれば、雨戸を蹴破ることはできそうにない。ある意味では合理的かと思う。しかし、かなり面倒である。