南沙
今いるところは広州の南の開発区の南沙というところだ。日系企業も数多く進出している。開発はおそらく邓小平の「改革開放」の時代に始められたのであろうから、約30年ぐらいかもしれない。
五つ星居住区と銘打って、かなり立派な住宅が並んでいる。区画全体はガードマンが警備している。しかし、かなりの空き家が目につく。これらはカーテンが取り付けられていないので、よく分かる。出来あがってからであればいいのであるが、右の写真のように建設途中で全く中断してしまって、今は廃墟と化しているのももかなり見受けられる。これらは、サブプライムローンの問題が勃発したころには、既に建設し始めていたようであるので、サブプライムローンが工事中止のきっかけになっているわけではない。今では幽霊が住みそうな感じである。日本ではあまりこういった形で留め置くことはないのではと思う。
いずれにしろ、計画と建設工事はタイムラグがあるので、見込み違いということだろうか。計画がいい加減なのかも知れない。この場合の空き家や建設放棄のものは一体どうするつもりだろう。ただ街並みや道路、街路樹などはしっかり計画されているようであるが、住居の方は景気に左右されやすく、少しおかしくなったら、入る人もすくなるのかも知れない。
南沙に入るにはいくつかのルートがある。広州の飛行場に入って、地下鉄や車でこの地域に入ってくるのと、先日書いたように深圳に入って車で入るルートがある。いずれにせよこの地に観光で入ってくる人は殆どいないので、このような紹介はあまり意味がないのかも知れない。
広州の地下鉄はかなり発達していて、かつ良く整備されている。地下鉄は写真のように美しい。