中国旅行は中国と日本の絆の見直し

中国の人々や歴史を日本人との関係で捉えなおすよう心掛けた


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

今年の漢字「新」

日本漢字能力検定協会今年の漢字は「新」であると発表した。アンケート結果による選定ではあるが、その選定理由として下記のいくつかの点が上げられている。

  • 民主党による新政権の実現、アメリカのオバマ大統領の就任
  • イチローの新記録達成
  • 新型インフルエンザ
  • 制度の新 裁判員制度やエコポイント
  • 未来への新 新しい時代の始まり

これらはいずれも時代の大きな流れを感じさせるものであるが、漢字能力検定協会自体についていえば、前理事長一族の数々の不正に対する糾弾を受け、新しく体勢を立て直したことの「新」を掲げる必要があろう。これらの腐敗の元は完全に断ち切ってしまっていることを期待する。そのことを明確に示すため、これを番外の理由として揚げてほしかった。
f:id:China21:20100104123420j:image:rightさてこの「新」という字であるが、右のような由来を持っている。
 「甲文」は甲骨文字、「金文」は鐘や県(あがた)に鋳られたり彫られた古代文字、「小篆」は秦の李斯(りし)が整理したとされる古代書体の一つ、「楷体」現代の書体

 中国の唐汉(唐漢)という人の書いた「汉字密码」(漢字の暗号)によると、甲骨文字は捕虜を拘束するための刑具をあらわす「辛」と曲がった柄の斧を表す「斤」の二つの記号から構成されている会意文字で、捕虜を護送した後、斧で首を切り落とすの意味である。ところで、捕虜から奴隷になると言うのは、一種の新しい命運の始まりで、それゆえ新の本意は新生であるとする。死から免れて新しい命運を始めることから、一般に新しいという意味に用いられるようになった。
漢字源によると、もう少し平和主義的で「辛」は鋭い刃物を描いた象形文字で、シンという音も表し、「木+辛」で木を切ることを表し、右の文字「斤」の斧とあわせ木を切ることとしている。切り立ての木を表し、生々しいということから新しいという意味を持つ。
 ちなみに中国では今年の漢字は「被」と言われている。これは何事も自分の意思で決定できなく受身的な気持ちの表れと言われているが、果たしてどうだろう。「辛」というのは、捕虜を拘束する刑具であるというのが中国では通説のようだ。