中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

お茶の話

「お茶を甘く見るな!!」
 中国にはお茶の種類は非常に多い。ウーロン茶や香りがいいジャスミン茶などは日本でもおなじみである。最近では中国でもペットボトルにして販売されて、結構大衆的に飲まれているが、中国でペットボトルのお茶を買うと砂糖入りのものが殆どで、変に甘く味付けがされているのには閉口する。国民性の違いなのか、なぜお茶を甘くするのか理解に苦しむ。そこで言いたい「お茶を甘く見るな!!」と。


プーアール茶の効能
 さて今中国でも日本でも注目されているのがプーアール茶である。このプーアール茶の効能については別のブログ記事にも述べて通りだ。中国人があのように油をたっぷり使った料理を毎日食べていてそれほどメタボが見当たらないのは、このプーアール茶のお陰ともいわれている。
 一杯の比較的大型の湯のみに対して必要とするプーアール茶の量はほんのわずかで、小指の先ぐらいと考えていい。それだけでも十分赤い色のお茶が飲めて、口の中の脂分が全部溶け出した感じを受ける。中国ではスーパーなどではそれこそ小さな紙包みの小分けにしたものを売っている。
 私はこれを最初に飲んだとき、非常にかび臭かったのを覚えている。「中国人はお客にこんなかび臭いお茶を出すのか、けしからん」と内心むっとしたものだが、これはとんでもない誤解で、プーアール茶というものは本来こういうものらしい。また中国人の友人に聞いた話だが、プーアール茶だけはカビが生えていてもまったく問題はないが、ほかのものはかび臭いものは飲まないほうがいいということらしい。


 プーアール茶は円形の座布団のようにして売っている。こうして長年保管していて、そのカチカチになったものを少しずつ割って使うらしい。ウーロン茶だけはカビが生えれば生えるほど言いと言うはなし。
 値段はこれまたピンきりで、高いものをいかに安く買うかは、やはり腕の見せ所だ。

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