中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

顔を刷り込んだトイレットペーパー

 1月29日付の記事で、竜馬ブームに悪乗り?した風潮があって、何でもかんでも竜馬というのはいかがなものかという事を書いた。
 それを跡付けるようなことがNHKテレビのホームページに掲載されていた。4月29日8時から放映された「クエスタ」という番組の案内のようだ。これは名倉氏が司会して、質問だけで出題の品物を当てるというものである。
 その日の一つの御題が トイレットペーパーであった。このトイレットペーパーは紙の上に英語や漢字、俳句などいろいろのことが印刷されていて、トイレに入っている間に勉強が出来るようになっているものだということである。これは本屋で売られているものだそうだ。ここまではなるほどと感心したが、その極め付けとして展示されたのが名倉氏の顔の入ったトイレットペーパーであった。出演者の間で盛り上がったが、当の名倉氏は自分の顔入りの紙でお尻を拭かれるのもいやなのでもって帰りますといって持って帰っていた。番組のホームページには「トイレの時間が楽しくなります」という注釈が入れてあったが、これは無神経でなかろうか。トイレットペーパーに顔を刷り込まれて、それでお尻を拭かれているとしたら気分ははなはだよろしくないと思う。最近人の気持ちを慮ることが少なくなった。NHKがこんなことを助長してはならないと思うのだが・・。
 前に書いたように竜馬の顔の入ったトイレットペーパーを商品にしたとしたらやはり竜馬に対する冒涜であろう。いくらブームといっても何でもかんでもブームに乗ればいいというものではないという典型例みたいな話であった。
 なおトイレットペーパーはなんといってもダブルのものにすべきで、シングルだと破れたときに悲劇が起こる。「ウンはカミに任せよ」 うん!??
 それに続いて出された御題が「竜馬の気分が味わえます」ということで、龍の絵柄が入った茶碗で長崎の駅弁で売られているらしいが、竜馬が長崎にいた時に使った茶碗を再現したものである。これは珍しいもので、私も機会があれば買ってみたいと思う。