中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

慢歩計の復活

 一度は中断していた慢歩計を復活することになりました。手あかの染みた表紙も少し変え、心を新たに再出発します。期限はこの1年と決め、悔いを残さぬよう一生懸命書きつづりたいと考えています。
 ご期待に添えるかどうかは、私の踏ん張り次第。
さて第一弾は空港での話。当たり前かもしれないが、海外に出発される方に今一度気をつけて戴ければという気持ちで。
 私の友人が土曜日に中国に入ってきた。ご承知のように中国では、土曜日と日曜日は全国的に銀行は休みと相成っている。件の友人、海外旅行にはかなり慣れていて、現地通貨は現地で両替するものと心にかたく決めていたようである。それでも今まではそれで問題はなかったのだ。というのは国際空港では基本的に、土曜日であろうと、日曜日であろうが、空港の両替所は開いていたからだ。しかし友人の思い込みというか、友人が今まで通過した空港は大きな空港であったのだろう。問題なく銀行は営業していた。ところが今回友人が入ってきた中国の空港は比較的小さい空港だったため、土日の銀行の営業はされてなかった。
 近くの人にATMマシーンの場所を聞いても、「あっち」と首を振るだけでなんの役に立たない。
 もし迎えが来ていたら、それでも問題はなかったのだろうが、運悪く迎えが来るということにはなっていなかった。
 こうなるとどうしようもないのである。電話をかけるにも電話代もない。タクシーはもちろんダメ。ATMマシーンは暗証番号の桁数が違うため使えない。どこかの映画にあったターミナルIIの開幕という感じだ。
 それでも、友人は四苦八苦して、インフォーメションセンターで電話を借りて、小銭をもって迎えに来てくれと頼んで事なきを得たということである。
 海外旅行心得そのI せめて空港から最寄りのところまでのタクシー代ぐらいは、現地通貨で準備しておくべし。
 海外旅行心得そのII  迎えはできれば頼むべし
 海外旅行心得そのIII  クレジットカードは過信してはならない
         中国にもクレジットカードはあるが、システムが異なる

 「人生これ塞翁が馬」