中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

揚州大学覗きルポ

揚州大学ちょっと覗き見ルポ
認知症寸前の記憶を奮い立たせてできる限り面白いものにしたい。

 揚州大学の学食で食事をした。残念ながら学食の風景はカメラに収めることができなかった。ともかく中国の大学はともかくでかい。学生数、教室の数、便所の数に至るまで何からなにまで
一般的にいってデカイ。日本の大学は、こじんまりしていて間は区に会うという感じだが、こちらではそうは行かない。これぐらいでかいと、よほどしっかり自分を持っていないと自分自身霞んでしまうようだ。


 因みに大学総合ランキングで見ると、北京大学を筆頭に、この揚州大学は97番目にランキングされている。

 建物正面を見るとその威容はすばらしく、上の方は霞んで見えないくらいである。

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揚州大学の偉容
 このところずっと一人で食事することが多かったので、行き当たりばったりになっていたし、一人だと注文しても量が多すぎるなどの理由から、あまりきっちりしたレストランには行っていなかった。
 この学内のレストランは雰囲気はいいし、丁寧だし安価である。これは一般の客も利用できるということだそうだが、一般人は見たところあまり居ないようだった。
 久しぶりに料理らしい料理を食べたという感じである。夕食をよく食べる行き付けのレストランは味付けはどうしても現地風を抜け出せないが、このレストランは、洗練された中華で現地風を一歩抜け出している。
 ついでに学内を少し歩いたが、学内ですべてがまかなえるようにインフラもしっかりしている。非常に広大な敷地で、車もほとんど通ることがなく、学生たちものんびりと散策やスポーツを楽しんでいるのを見ることができる。
 1992年に7つか8つの単科大学を集約したようで、現在は4万数千人の学生を擁する中国でも最大規模の大学となっている。特に農業系では中国ではトップクラスに入るという。また語学では英語は南京大学と並んで重点大学となっているとのこと。日本語はもう一歩だそうである。日本語学科は2百数十人が在籍しているみたいである。
 学内を一歩外に出ると、人口100万を越す大都市で、人間の多さには恐れ入る。中国はどこでもそうだが、人人また人で溢れている。
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東関門
f:id:China21:20080919144403j:plain 街はかなり古く、隋代には城塞が開かれており、しかも、長江から天津あたりを貫く大運河の通過基点となっていた。そんな関係から、街を歩けば当時の城壁の一部が頭を出しているような古い町だ。