中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

二人の教授


今日も刘先生とその妹さん夫婦に夕食にお招きいただいた。その時に日本で買ったお土産をお渡しした。焼酎と菓子だ。
 そこで、二人の大学の先生を紹介していただいた。大学の日本語学科の主任教授のSEという方と技術大学の日本語学科の主任教授のSUさんという方の二人である。お二人とも実に流暢な日本語を使われるが、日本に入ったことがないということで、日本語の学習者の層の厚さを感じた。
 中国人が日本語を学習するのと、日本人が中国語を学習するのでは難易度が随分違うのだろうと改めて感じた。中国が過去の歴史の中で広大な国土を支配するためには、かなりしっかりした言葉のインフラが必要であったろう。民族もいろいろの民族をその懐に治めるためには、その各民族の言葉や方言を包み込む懐の深さが必要であったと考える。長い歴史の中で培われてきたノウハウみたいなものがあるはずで、それをいつの日か読み解きたいと思う。