中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

どこへ行く中国の農村

先日の南通の農家の変化について、南通の近くの都市の製薬工場に勤務している女性に尋ねてみた。 彼女いわく、「この辺りの農家は豊かよ。殆どが工場に勤めに出ているんだもの」とのことである。他人の懐に手を突っ込むつもりは毛頭ないが、この発言の内容も…

南通見聞録

南通という街は先にも書いたが上海の近郊で、地図の上からは上海にまるで接しているかのように見える。その間には、長江が「たゆとうて」いるから物理的に接しているわけではない。しかし経済的には接しているようである。おそらく近年は上海とともに発展し…

黒バイ

上海からの帰り南通という街に立ち寄った。ここは上海からバスで1時間半のところだ。揚子江の非常に長い橋を渡るとすぐのところである。この南通には、上海から行くのにはバスがいちばんよい。汽車だと蘇州、常州、南京、揚州を経由して4,5時間かけて行か…

情人节

「情人节」これは中国語で、バレンタインデーのことである。この言葉がどのような響きで中国人に語られるのかは知らない。しかし日本人が受け取る響きはあまりロマンティックではなく、むしろ「色香にまみれた」雰囲気を持っている気がする。その理由は、情…

What’s the next step?

これは「ダビンチコード」で出てくるセリフの一節である。 この1か月の間に起こったことは、あまりに変化が多すぎて、平凡に日本語教師をしている分の3年分〜4年分の経験をした感じである。この間に繰り広げられた交渉は、中国人一般の考え方を反映している…