中国旅行は中国と日本の絆の見直し

中国の人々や歴史を日本人との関係で捉えなおすよう心掛けた


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

少しやばかった話

 今日も一日明日の準備のためほとんど外出せずにホテルで過ごしたが、昼食は久しぶりに脂っこいものから解放されたくて、洋食屋でスパゲッティーを注文したが、やはり中華風のスパゲッティーであった。そういえば昨日も日本式ウナギ料理と書いてあったので、これはいいと注文したが、日本式とは似ても似つかないものであった。だいたいここまで来て日本式の料理を期待する方がおかしいわけで、期待する方が間違っている。しかし毎日毎食こてこてと食べさされるのには少し閉口する。
 食事が終わって少しややこしい混雑した通りを歩いていると、向こうから入れ墨をした兄ちゃん二人が肩をゆすりながら歩いてくる。これはやばいな、よけなければと思っている間にニアミス。そしてついに手と手があったってしまって、向こうの持っているハンドバックをたたき落とす格好になってしまった。これはやばいと手で謝る格好をした。あちらの兄ちゃんはこちらが外人とみたのか、じろっと睨んだまま手提を拾ってさっさと行ってしまった。ほっと胸をなでおろした。日本だとさしずめあばら骨の2本ぐらい折れているところだろう。中国人に聞くと、外国人には手は出すことはないだろう。相手が外国人だと罪が重くなるということだから。そうかもしれないが、僕はどこから見ても中国人にしか見えないが・・。一言しゃべればおかしいと気づくかもしれないが。しかし気配で察したのかもしれない。
さて活字にも飢えていたし、久しぶりに書店に入った。この書店はかなり大きく、6階まで全館本屋で、売り場の面積もかなりのものである。こちらでこちらで本屋に行ってうれしいのは、「史記」、「論語」、「三国志演義」、「紅楼夢」といった古い古典がずらっと並べてあることだ。日本では活字離れが進んでいるが、こちらではどうなんだろう。客は結構多く相当に混雑をしていた。外国語関係の本は6階に置いてある。ただ外国語向けの参考書と学生の学習参考書が殆どという感じであった。広い壁一面を使っていたが、置いてあるのは一見して英語と日本語の参考書や辞書である。しかも英語が3分の2、日本語が3分の1で、韓国語が少しで、ほかの国のものはお愛想に置いている程度という感じである。 うろうろしていたら、学生に捕まるかもしれないと心配していたら、案の定学生さんにつかまってしまった。私の授業の参考書と辞書を買いにきたという。「そりゃ早すぎるよ」とはやる心を抑えにかかって10分ほどで諦めたようだ。辞書を引くにも一定の学力がいるよ。気持ちは分からんではないが・・。   
ようやく諦めてくれたので、これは長居するとろくなことはないと退散しようとすると「あなたは日本人ですか」とおいでなすった。くだんの女子学生の手前、いや違いますともいえず、そうですと言ったが、こちらの学生は実に流暢な日本語をお話しになる。どのくらい勉強しているのかと聞くと1年半とのこと、そして日本語検定2級に合格し、9月中旬に福岡へ留学に行くとのこと。かなり優秀な学生なのだろう。一生けん命勉強して、無事帰国されることを願う。南京鉄道大学(?)の学生とのこと。 いろいろ一生懸命中国語で話ししようとしたら、「先生、日本語で言ってください」これには凹んでしまった。

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