中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

揚州日報について


 このブログにも1、2回登場した「揚州日報」(これは題字が簡体字ではなく、繁体字で書かれてあるから、この通りである。これは、単なるローカル紙かと思いきや、「中共杨州市委机关报」という発行機関が明示されている。レッキとした共産党機関紙である。これで安心して、ブログにも掲載できる。ここに書かれてあることは、中国共産党のお墨付きであるからだ。みなさんにも権威ある、新鮮なニュースをお伝えできると考える。
 この新聞は、ざっと見たところ、広告は余りない。しかし、市民の生活、芸能、スポーツに至るかなりきめ細かな取材と編集がされている。
 これ以外に「楊州時報」というのがあり、これはタブロイド版で、日刊紙である。この発行元は「楊州日報社」となっているので先の揚州日報とは一線を画すものだろう。これは、いわば商業紙と言われるもので、日本でも発行されている神戸新聞とか京都新聞にあたるもので、それなりにまじめに企画されているようである。大阪の○○新聞のようにスポーツとエロ、グロばかりが売りではないようだ。 
 また他には、揚州晩報という新聞があり、これはいわば大衆紙という感じであり、広告も沢山あり(というより広告で成り立っている?から広告の中に記事があるという感じ)、たぶん夕刊だろうと思う。タブロイド版でA(ニュース)、B(スポーツ)、C(娯楽、芸能)という感じで、そこそこ色気のある写真も掲載されている。揚州晩報にはこれ以外に週間のものもあるようで、発行はかなりの頻度になっている。これらの新聞は街のスタンドでも販売されており、お金を持っていけばだれでも買える。たしか2,3元だったと思う。
 しかしこの3紙の発行形態はなんともややこしい。
 これ以外はおいおい調べていく。
 その、14日付の「揚州日報」に掲載されていたが、揚州の開発区の中にある順大という企業では、22億元(日本円で350億円)をかけて、高純度のシリコンの生産工場を作っているが、これが最終調整段階にはいり、アメリカから専門技術者が18名入ってきたと伝えている。生産能力は1期1500トンとのことである。これは、いま急速に伸びている太陽電池の需要に対抗するためということであるが、中国は単に一次生産のみならず、ITや高度技術集約部門においても、世界に冠をなすべく着実に手を打ってきている。
 この動きを皆さんはどう見る?