中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

曇りのち曇り

 今日は朝からどんよりした曇り。全く日も差さず、窓から見る限り、そこそこ寒そうだ。外に出るのが嫌で、ずっと部屋に閉じこもっていたが、ティッシュの在庫が少なくなってきたのと小銭を作る必要があったので、やむなく外に出た。
 羽毛のジャンパー、マフラー、マスクに帽子といういでたちで表に出たが、風が強くマフラーをしていても、襟元から風が吹き込む感じである。
 体感温度はさしずめ2℃というところか。これで今晩冷え込んで、明日の明け方はマイナス5度とか6度になるのだろう。
 街ゆく人も完全武装で、マフラーで顔の半分は覆っているため、美人不美人の区別がつかない。夜のネオンがつくとみんな美人に見えるだろうが、夕方の中途半端な明るさでは、みんな不美人に見えるから不思議である。もっともこの地では、ネオンで誘うような店は幸か不幸かあまりない。おかげで余計な金は使わなくてもいい。しかし最近カラオケ屋が増えてきたようだ。
 ともかく皆さんすごいいでたちで街を行き交う。こうなりゃ格好もへったくれもあったものじゃない。
 夕食はどうでもよくなる。