中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

中国で交通事故にあわないために!

 以前中国の交通事情について、非常に危険であると書いたことがあるが、その後もその認識に変わりはない。
今日はここを訪れる人のために、再度この問題を取り上げることにしたい。

  • まずこの国では、車は右側通行であることをしっかり心に留め置くこと
  • 当地(揚州)では、右折可の箇所が非常に多いこと。ほとんどすべてのどおろではないかと思われるが、右折可である。
  • このことから道を横断する場合、左手に交差点がある場合などは特に要注意である。左の手前の車線を後方から走ってくる車は死角になるからである。
  • この地では非常に信号が変わるのが早い。信号が変わっても、右折車が通り過ぎるのを待ったりするともう信号が変わってしまう。
  • 運転手は一般的にゆっくり走るのが嫌いみたいである。のろのろ走っている車には、容赦なくクラクションを鳴らす。また人間が通っていても、「そこどかんかい!」といった感じで、スピードを緩めず逆に加速して突っ込んでくる。以前乗った路線バスは乗ってから降りるまで、ずっとクラクションを鳴らしっぱなしであった。運転手が上司とけんかしたか、彼女に逃げられたからかも知れないが・・。
  • 自動車でも、単車でも、自転車でも、対向車線に入るのは平気である。対向車線を堂々ときわどい運転をしながら走る。
  • 中国は一般的に道路が広いので、側道を持つ道路が多いが、側道は建て前は一方通行にも関わらず、単車・電動自転車・輪タクなどは堂々と反対方向に走る。
  • 運転者の気質を頭に入れること。こちらの運転者は、人よりも先に行こうとする。つまり我がちである。運転者が道を横切っている歩行者を見たとき、彼らはその歩行者の後ろを通ろうとはしない。必ず歩行者の前を通過しようとする。従って歩行者が車に気付いて、車をよけようとして走ったりすることは、極めて危険である。その場合、よく見て、待つことである。それでもはねられたら、それはその時運が悪かったと諦めることである。補償金など取ろうと考えぬこと。保険は十分に掛けて、保険会社と奥さんを喜ばせること。それがせめてもの償いだと思って・・。アーメン

現代の中国では、日本で考えるほど、医療体制が不備ではないのである。中国で命を落とす危険性は、交通事故が一番多いと私は考えている。
自分の身は自分で守る。安全な楽しい旅を続けられることを祈る。