中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

2009-01-01から1年間の記事一覧

螺鈿

この地には、螺鈿の工芸品がたくさんある。中国全般に螺鈿細工が盛んなのかは分からないが、ともかくそこらあたりにめたらやったら置いてあるのは確かだ。ちなみにこの地の名産は何かと尋ねると、刃物が第一に上がるらしい。筆の店も結構あるのだが・・・。…

揚州は今日は一日雨だった

やはり鬱陶しい。このような日は外に出る気もしなく、じっとホテルの部屋でテレサテンのCDを聞いていた。中国語の詞を書き出して、朗読などしてみる。すると、今まであまり感じなかった、情感が文字の間から滲みだしてくる。こんな歌をこんなに歌い上げるの…

右向いたら左

これは言わずと知れた祝儀袋である。同僚の女性の教師の結婚式に招待されたもので買っておいたものである。 これを買うのにも大変であった。文房具屋さんに行って、祝儀袋の説明から始めなければならない。四苦八苦して、ようやくその売り場に行ったら、今度…

ホテルの近くの古風な飯屋

ついに見つけた。飯屋は毎度のことなので、いい店を見つけるのに慎重になるが、ようやくこれで落ち着けそうだ。この店ホテルのすぐ近くに、開店したばかりである。だのに、「百年老店」とうたっている。百年が嘘かどうかはこの際問題ではない。自分の好みに…

新年のご挨拶

「明けまして おめでとうございます」 こちらでは、あまりめでたいことはないらしい。ホテルでも従業員は相変わらず無愛想だし、何も変わったことはない。 「めでたさも半分なりや 旧と新」 (李 白扇) 街を歩いても普段より少し華やかかなと感じるだけであ…