中国のちまた見聞録

中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました


 「淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まることなし」
  今から5、6年前中国を通算2年をかけて旅行した。中国語でいう「旅游」である。

 日本のように圧倒的に単一民族が支配的である国に対して、中国の広大で且つ多くの少数民族を内に包含し、多少の矛盾はありながらも、国としての体勢を2000年間の長きに亘って続けてきたということは、それだけでも畏敬に値する。

 今回の旅は現実の姿に直接触れることにより、中国の良さと遅れた点を垣間見ることができたと同時に、日本との関係において改めて日本を見直すきっかけになったと思う。

 このブログはその時の記録である。これ以上無理解による反目が広がらないことを祈る。

     目指すは「坊ちゃん」と「ドクトルマンボウ航海記」    (李 白扇)
 

 
 

揚州大学覗きルポ

揚州大学ちょっと覗き見ルポ認知症寸前の記憶を奮い立たせてできる限り面白いものにしたい。 揚州大学の学食で食事をした。残念ながら学食の風景はカメラに収めることができなかった。ともかく中国の大学はともかくでかい。学生数、教室の数、便所の数に至る…

中国はどこへ行くのか! 歴史は何を語る??

このところ中国は大きく変貌を遂げている。中国はどこに行こうとしているのか パールバックを偲ばせる鎮江の館:パールバックに問いかけたいとの思いで以前の記事を再録した。 鎮江は南京の近くの街、長江の要衝にある。この切符は中国新幹線の2等車のもの…

完全自動軍用車の実戦配備の恐ろしさ

毎日新聞2016年8月24日付に、「イスラエル軍は毎日新聞の取材に、無人の完全自動(フルオート)運転軍用車の実戦配備を開始したことを明らかにした。」と報道されている。 人工知能(AI)による自動運転軍用車の本格配備は「世界初」(イスラエル軍)で、…

大地震に対する備えという意味からも、自分の寝室をもう一度点検してみよう

寝室の風水中国の風水の歴史は歴史と同じで4,5千年の風雪に耐えている。その中には単に迷信というものもあると思うが、それなりの根拠をもったものもあるのでは思う。 中国で建物を立てる時は未だに風水師が幅を利かせ、かなり細部にわたって「アドバイス…

誕生日プレゼント

今日も中国の笑話を拾ってきました。 妻の誕生日に夫は妻の為に首飾りを買った。妻はその値段が大層高いのを知って、大変喜んだ。しばし眺めた後、妻は言った。「ねえ、もしあなたが私にベンツ車を買ってくれたら、もっと幸せなんだけど。」 「うん、そうだ…

笑話 「憂鬱」

中国のサイトで見つけた笑い話です。身につまされます。 夫は妻が満面暗い顔でいるのを心配して聞いた。 「ねえ、君どうしたの?」 妻が答えて曰く、「私憂鬱なの」 「どうして?」 夫は訝しげに尋ねた。 妻は答えて、「私はあなたがいつまで私と一緒にいら…

夏の味

今週のお題「夏の味」 夏の味といえばビール、枝豆、冷奴 変わったところといえば、ドリアン これは最高 夏の食べ物とはいえないが、何せ熱帯の果物、いつも夏なので、夏の味としておこう

トイレの変遷の歴史

先日、ネットサーフィンをしていたら面白い記事にぶつかった。それに触発され、久しぶりに記事を書く気になったので、紹介することにしたい。下ネタであるが、一応文化史にかかわることなので、放っておけない。 それは「トイレ文化の歴史は悠久」と題するも…

再開します

暫くの間、中国で武者修行をしていました。期間は半年間でしたが、ある人に言わせると「たった半年ではモノにはならんわ」 いやあ、おっしゃる通りです。しかし、モノにならんでも、やらんよりはましだろう」と頑張りました。 その成果をこのサイトで示すこ…

日本アジアカップ優勝

やってくれた!! 負けるかもしれない!? こんなに何もかもうまくいかない中で、一脈の光明を差し出してくれた、サッカー日本代表。自分にはこんなことは今までなかったこと。ともかくよかった!

囲碁と国力

「アジア大会」で、囲碁がスポーツとして採用される 1月25日付の「日中友好新聞」によると、昨年11月12日から15日間行われた「アジア大会」で、囲碁が初めてスポーツとして採用されたとのことである。参加チームは全部で8各国だたそうだが、1位は韓国、2位中…

色が消えた!! 広告が消えた!

今日のタイトルは、一つは今日だけのことであり、一つは最近の現象である。 舟曲哀悼の日 新華社Web 「色が消えた」というのは、甘粛省舟曲で起こった地滑りの大災害に対し、政府が8月15日は「舟曲哀悼の日」と決め、政府機関や対外公館では半旗を掲げ、かつ…

舟曲の壊滅的状況

しばらく周りのごたごたで落ち着いてテレビを見ることがないという生活が続いていたが、今朝(8月13日)久しぶりに朝のニュースをみて、甘粛省の南部の舟曲という街で大変なことが起こっていることに改めてことの重大さに驚いている。甘粛省と言えばあの有名…

小さな違い大きな誤解 その2

昨日までのうだるような暑さ。今日も決して涼しいわけではない。しかし、赤とんぼを発見した。昨日までは少なくとも見なかった。おう!ここにも赤トンボはいるのだという驚きとともに日本も同じかという感傷がよぎる。 「人ごみを よけて飛び交う 赤とんぼ」…

小さな違い大きな誤解 − その1

スーパーに行ってトイレットロールペーパーを買ってきた。要は普通のトイレットペーパーであるが、私はこれをトイレットペーパーとは呼ばない。つまりトイレに入れた段階でトイレットペーパーと呼ぶようにしている。ロールペーパーというのはなかなか使い勝…

芭蕉と杜甫と気候と感性

大陸性気候を肌で感じた これが大陸性気候というのだろうか。それとも一時だけの現象だろうか。こちらに来てから、ほとんど連日のように、数時間土砂降りの雨が降っている。それも決まったように、夕方である。それまでは決して晴れているとは言い難いが、強…

慢歩計の復活

一度は中断していた慢歩計を復活することになりました。手あかの染みた表紙も少し変え、心を新たに再出発します。期限はこの1年と決め、悔いを残さぬよう一生懸命書きつづりたいと考えています。 ご期待に添えるかどうかは、私の踏ん張り次第。 さて第一弾は…

顔を刷り込んだトイレットペーパー

1月29日付の記事で、竜馬ブームに悪乗り?した風潮があって、何でもかんでも竜馬というのはいかがなものかという事を書いた。 それを跡付けるようなことがNHKテレビのホームページに掲載されていた。4月29日8時から放映された「クエスタ」という番組の案内の…

お茶の話

「お茶を甘く見るな!!」 中国にはお茶の種類は非常に多い。ウーロン茶や香りがいいジャスミン茶などは日本でもおなじみである。最近では中国でもペットボトルにして販売されて、結構大衆的に飲まれているが、中国でペットボトルのお茶を買うと砂糖入りのもの…

竜馬と商標といごっそうとはちきん

今高知ではどこにいっても「竜馬」「竜馬」である。以前からそのようなきらいが無きにしも非ずだったのだが、NHKの大河ドラマで「竜馬伝」が始まって以来特にひどい。空港も不動産屋もレストランもなにもかも竜馬である。このままでは猫や犬にまでつけられて…

文化の底流「義」

日中両民族の文化の底流に流れる「義」 一昨年のヒットした中国映画は「赤壁」。その底流にあったものは「義」である。蜀は「義」を掲げ魏と戦った。また昨年のNHKの大河ドラマの「天地人」の基本テーマは景勝の「義」と直江兼継の「愛」であった。ドラマは…

頑固もの、一皮向けば愚か者

「人は年を取ると頑固になる」とよく言われる。ところがすべての人が頑固になるわけではなく、年をとればとるほど柔軟性を増す人もいる。 自分はと振り返って考えてみれば、前者のほうになることは間違いがない。時として自分でもいやになるほどこだわり、拘…

虎を描きてならず返りて犬に類す

インターネットを覗いていたら、中国の装飾品を売っているある店で虎の置物を作ったということが紹介されていた。置物といっても全長5、60cmほどもありそうな大きなもので、その体全面に真珠らしきものがちりばめてある縁起物である。なるほど中国の人…

明けましておめでとうございます

今年は寅年ということで巷には虎の図柄があふれ、元気のない世相に活力を与えるものと大いに期待されている。年賀状でも虎、虎と大変である。阪神ファンは今年は己が年と大いにハッスルしている。中国では虎は、動物の中では別格的な扱いを受けている。諺に…

丑年の暮れ

今年もあとわずかである。街には年末のあわただしさが見られるが、心なしか今年はその元気も余りないように思える。特にクリスマスのあの慌しいジングルベルのリズムも今年は余り聞けなかったように思うし、クリスマスケーキもそれほどバカ売れしているよう…

今年の漢字「新」

日本漢字能力検定協会は今年の漢字は「新」であると発表した。アンケート結果による選定ではあるが、その選定理由として下記のいくつかの点が上げられている。 民主党による新政権の実現、アメリカのオバマ大統領の就任 イチローの新記録達成 新型インフルエ…

リニアモーターカー搭乗機

上海市内から浦東空港までは地下鉄では約30分、車では約1時間である。今回リニアモーターカーを利用することにした。所要時間は6,7分とのことで、代金は通常50元だが、国際線に乗るということで10元の割引で40元であった。 リニアモーターは地下…

新幹線搭乗記

今回8か月ぶりに中国を訪れた。今回も上海から入り、上海から出ることになった。上海空白の期間はわずか8か月である。しかし、その間の変化の大きさには驚かされる。まず上海の汽車駅が大きく変わっていたことだ。また市内は上海万博をターゲットとしてい…

世界の中の中国

紹興で周恩来の故居を尋ねた。紹興は江南地方の豊かな土地で、古くは「呉越同舟」の越の都のあったところだ。近代に入っても上海に近いこともあり、時代の波はもろにかぶったのではないだろうか。街そのものは水郷地帯とでもいうのか、そこら中に運河が張り…

中国古代4大美人

中国に入って気付いたことは、美人が多いということである。最近身の回りに女っ気がなくなったので余計に感じるのかも知れないが、こちらではそこら辺りに美人がうようよしている。 また一般的な話であるが、彼らは日本人と比べると少し大柄で、足が長い。日…